ネパール映画 【Kaha Bhetiyela】 |
ネパール映画はめったに観ることがないので、記録用に。公開されたばかりの新作です。
【Kaha Bhetiyal】
制作:シュリ・クリシュナ・シュレスタ Shree Krishna Shrestha (兼主演)
監督:シヴァ・レグミ Shiva Regmi
出演:シュリ・クリシュナ・シュレスタ、ミティラー・シャルマ Mithila Sharma、スシラ・ラヤマジー Sushila Rayamajhi
ストーリー
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(登場人物の名前を忘れてしまいました)
主人公(シュリ・クリシュナ・シュレスタ)は母親から早く身を固めるように言われつつも、ボクシングに夢中。主人公は旅行中に道路沿いの宿で、そこの娘の美しいヒロイン(ミティラー・シャルマ)と出会う。ヒロインは近所に住む金持ちの悪党に言い寄られて困っていた。ヒロインはその悪党にレイプされそうになり、手元にあったナタで悪党を殺してしまう。たまたまその場にいあわせた主人公はヒロインとともに、警察や悪党の仲間から逃げるハメになる。
数日にわたる逃避行のあと、主人公とヒロインはなんとか正当防衛であったとの身の証を立てるに成功するが、悪党の仲間たちの復讐に合い、主人公は崖から転落、半身マヒ、記憶喪失で、とある病院に収容される。その病院に勤める女医(スシラ・ラヤマジー)は主人公の看護を続けるうち、いつしか彼に愛情を抱くようになる。いっぽう、必死に主人公をさがすヒロイン、しかし運命のいたずらですれ違いが続く。
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作りとしては80年代、90年代のインド映画そのままといったところでしょうか。ダンスシーンの配置や雰囲気なども昔のインド映画風です。今インドでこれと同じものを作っても、レトロ趣味の人を除いてはまず受け入れられないと思います。
しかし、ストーリーをはじめとして、まずまずの出来でなかなか面白かったです。制作と主役を兼ねるシュリ・クリシュナ・シュレスタは、やっていることはボリウッドのヒーローですが顔は完全にネパーリー。ヒロインはインドにもいそうな顔ですね。ちょっと半目が怖かったですが。また、女医さんの女優さんはなんとなくマニーシャ・コイララに見えるところがあったりして、ああやっぱりという感じでした。
主人公は後半のかなりの部分が「半身マヒ」ということなのですが、その演技はなかなか見ものでした。【Black】のアミタブではないですが、「ここまでやるか?」という感じ。また、病院ではもはや回復の見込みがなくなったため、民間の治療所に望みをかけるのですが、その治療所というのがおそらく一種の温泉治療のようなもので、主人公が首まで土に埋められ(!)、そのすぐ脇をヒロインが気付かずに通りすぎていくという映像的ななんとも凄まじいシーンもありました。
また、バス強盗にどつかれて記憶喪失と半身マヒが回復したり、警官が(意味なく)大のゆで卵好きだったりと、マサラ・ムービー要素もたっぷりでした。
主人公とヒロイン
そしてこれを固い椅子の映画館で観る。ネパール映画、ちょっと懐かしい感じの体験でした。