2012年 05月 20日

監督:ラーム・ゴーパル・ヴァルマー Ram Gopal Varma 主演:アミターブ・バッチャン、サンジャイ・ダット、ラーナー・ダッグバーティー、アンジャナー・スカーニー、ラクシュミー・マンチュ、ヴィジャイ・ラーズ、アビマンユ・シン
トレイラー
ストーリー
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シヴことシヴナーラーヤン(ラーナー・ダッグバーティー)は優秀な刑事だが、ときに行き過ぎた行動をとる問題児。この前も犯人を射殺してしまい、謹慎処分に。恋人のバールティー(アンジャナー・スカーニー)は心配するが、シヴは正義のためだと言って態度を改めようとしない。
そんなときシヴに警部のマハーデーヴ(サンジャイ・ダット)から電話がかかる。マハーデーヴが率いる「デパートメント」に加わるよう誘う電話だった。「デパートメント」とは、増加する裏社会の犯罪に対処するため作られた警察内の新部局で、なかば非合法な手段を使って裏社会の犯罪者を抹殺するのが任務だった。
「デパートメント」のマハーデーヴとシヴは、ムンバイ裏社会の要人たちを次々と暗殺していき、目下の裏社会のドン(ヴィジャイ・ラーズ)をも追いつめていた。しかし、元ギャングから政治家に転じたサルジェラーオ(アミターブ・バッチャン)への対応をめぐってマハーデーヴとシヴの意見が対立、2人は別の道を歩むことになる。
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ラーム・ゴーパル・ヴァルマー監督といえば、ボンベイ・アンダーワールドの実在のドン、ダーウド・イブラーヒムを描いた【Company】(2002)でムンバイ裏社会モノの先駆けになりました。
【Company】(2002)

そのヴァルマー監督がアミターブ・バッチャン、サンジャイ・ダットを使って作ったムンバイ裏社会ものとなれば当然期待です。
しかし、【Compnay】から10年、その間に【Shootout at Lokhandwala】(2007)、【Once Upon a Time in Mumbaai】(2010)、最近の【Shor in the City】(2011)などのヒット作を含め、数多くの作品が作られ、ジャンルとしては飽和気味。なので、RGV監督の新作とはいえ、どうも事前の盛り上がりに欠ける気がしていました。
【Department】、観てみると、どうみても失敗作。RGV監督はもともと当たりハズレの差が大きいとはいえ、なにか一時の不調期(【Ram Gopal Varma Ki Aag】(2007)のころ)に戻ってしまったかのような気さえしました。
警察内の非合法組織という設定は面白いのですが、そんな組織が存在することによる世間との摩擦、いくら悪人とはいえ次々と殺していくことへの葛藤など、設定を深めていく部分が欠如しており、ひたすらバイオレンス・シーンを続けるだけ。架空の組織で物語の中心である「デパートメント」のリアリティが感じられず、恋人や家族などとの人間関係も表面的にしか描かれません。まったくといっていいほど新味がない作品です。
音楽シーン
ブラジル系インド人のナタリア・カウルがアイテム・ガールの「Dan Dan」。ちょっと下品な感じは意図的でしょうが、面白みなし。
「Dan Dan Cheeni」
結婚式シーンのこっちのほうがいいです。
「Kammo」
サンジャイ・ダット 「デパートメント」を率いるマハーデーヴ役

腹に別の意図を抱えてというような複雑な役はサンジャイ・ダットには向いていないと思います。むしろストレートに単純さや悪などを表現するキャラクター、【Munnabhai】や【Agneepath】のほうが似合っています。というわけで、今回はまったく冴えず。アクションもスロー。
ラーナー・ダッグバーティー 「デパートメント」に加わるシヴ役

【Dum Maaro Dun】(2011)に続く2作目。硬派な役ができるし、アクションもいいのですが、表情に乏しいし、感情表現などがどこまでできるかまだ疑問。コメディとはいかなくても、普通のドラマで普通の役ができるようなら期待できるのですが。
アミターブ・バッチャン ギャングから政治家に転身のサルジェラーオ役

わざとハスキーな声で、しかもロレツが回らないような発声。【Ram Gopal Varma Ki Aag】を思わせる、ひどいアミターブの使い方です。【Sarkar】(2005)や【Rann】(2010)なんかでは上手く使っていて、本来相性は悪くないはずなんですが。【Department】の出来の悪さを象徴しています。音楽シーン「Kammo」はなかなか良かったです。
ラクシュミー・マンチュ マハーデーヴの妻サティヤ役

大した役ではありませんでしたが、ちょっと目立っていたので調べてみたら、テルグ映画の女優さんで、初めはアメリカでドラマに出ていた人でした。『ベガス』や『デスパレートな妻たち』(1エピソードだけ)などに出演しています。テルグ語のテレビでトークショーの司会もしています。
マドゥー・シャーリニー 女ギャング

こちらもテルグの女優さんですが、こっちはひどかった。RGV作品で女ギャングの役だから、そもそもロクでもない役ですが、演技もひどい。かつてRGVのお気に入りとされていたニシャ・コタリ(プリヤンカー・コタリ)を思わせます。テルグでどんな映画に出ているかわかりませんが、これからRGV以外でヒンディー映画にでることはないんじゃないでしょうか。
【Department】
硬派のラーナー好きの人、変な女ギャング役なら逆にギャグとして見たいという人、お勧めです。















